
BIOGRAPHY
"Passages éthérés et climax explosifs ont trouvé sous son archet une plasticité saisissante et un nerf tenace."
"Ethereal passages and explosive climaxes sounded engaging, flexible, and intense under his bow."
- Tribune de Geneve
「チェロがよく喋っていた。滔々と、自分の言葉で。」
"The cello was talking. Eloquently, in his own words."
- Asahi Shimbun
2021年ジュネーヴ国際コンクール・チェロ部門で日本人初の優勝を果たし、あわせてYoung Audience Prize、Rose Marie Huguenin Prize、Concert de Jussy Prizeと3つの特別賞も受賞。
パラグアイで生まれ、幼少期をスペイン、バルセロナで過ごす。13歳で第6回若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクールで全部門を通じて日本人初の優勝するのを皮切りに、第6回ルーマニア国際コンクール最年少第1位、第21回ヨハネス・ブラームス国際コンクール第1位、第11回ヴィトルト・ルトスワフスキ国際チェロ・コンクール第2位など、国際舞台で次々と活躍。これまでにソリストとしてワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団、スイス・ロマンド管弦楽団、ロシア交響楽団、KBS交響楽団、NHK交響楽団、読売日本交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団など国内外のオーケストラと数多く共演。マルタ・アルゲリッチ、ミッシャ・マイスキー、オーギュスタン・デュメイ、ジャン=ギアン・ケラスら著名なアーティストとも共演し好評を博す。
桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコース全額免除特待生として毛利伯郎に師事し、オランダの名チェリスト、ピーター・ウィスペルウェイに招かれて19歳で渡独。デュッセルドルフ音楽大学でコンツェルトエグザメン(ドイツ国家演奏家資格)を満場一致の最高得点で取得した後、ベルギーのエリザベート王妃音楽院にてゲーリー・ホフマンに師事。
2024年ドイツのボン・ベートーヴェン音楽祭よりベートーヴェン・リング賞を受賞する他、岩谷時子音楽文化振興財団より第1回Foundation for Youth賞、第6回岩谷時子賞奨励賞、第26回青山音楽賞新人賞、第31回出光音楽賞、第24回ホテルオークラ音楽賞、第21回齋藤秀雄メモリアル基金賞を受賞。令和3年度文化庁長官表彰(国際芸術部門)を受彰。2025年第35回日本製鉄音楽賞〈フレッシュアーティスト賞〉受賞。
1758年製P.A.Testore(宗次コレクション)、1730年製A.Stradivarius "Feuermann"(日本音楽財団)、弓はF.Tourte(住野泰士コレクション)をそれぞれ貸与されている。
2022年La Dolce VoltaよりCDアルバム「バッハ無伴奏チェロ組曲(全曲)」がリリースされ、レコード芸術誌特選盤に選出される。
現在、主にヨーロッパとアジアで活発な演奏活動を行っている。